山口つばさ先生の『ブルーピリオド』最新19巻が発売されましたね!
今巻からスタートした新章「古美術研究旅行(コビケン)編」は、今までの大学内でのドロドロとした葛藤とはまた一味違う、新鮮な驚きと深い感動が詰まった1冊でした。
今回は、19巻を読んで個人的に強烈にシビれた「残すもの」のロマンと、ファンの間で話題沸騰中の「恋愛要素」について、率直な感想を語っていきたいと思います。

19巻で最も震えた名言:『誰かが残そうとして残ったものだけが残ってるのか?』
京都や奈良の圧倒的な歴史建造物を前に、主人公の八虎たちが交わす対話の中で、頭を殴られたような衝撃を受けたセリフがあります。
「当たり前に存在するものなんかなくて」 「現代に残ってるあれもこれも」 「昔 生きてた誰かと 今生きてる誰かが守ってるだけなの?」 「この街のもの全部 誰かが残そうとして残ったものだけが残ってるのか?」
山口つばさ先生の凄まじい描き込みによって表現された、京都の街並みの圧倒的な見開きページのあとに突きつけられるこの言葉。単なる「綺麗だな」という旅行の感想を超えて、歴史の裏にある人間の執念に気づかされる名シーンです。
僕たちが普段、何気なく見ている古い建物や、綺麗に整備された景色。それらは勝手に自然発生したわけではなく、「これを絶対に後世に残したい」と願い、膨大な労力、お金、そして時間をかけて維持し続けてきた「誰かのバトン」の連続なんだ、という事実にハッとさせられます。

物づくりやデザイン、何らかの形で「形に残る仕事」に関わったことがある人なら、この言葉の重みに胸が熱くなるのではないでしょうか。 今ある景色も、誰かが守ろうと必死に繋いできたからそこにある。そんな「残すもの」の圧倒的なロマンと、物づくりの本質を味あわせてくれる素晴らしい演出でした。

まさかの恋愛展開!?異色すぎる新章の空気感に溺れる
そして、今巻のもう一つの大きな見どころ(というか大事件)が、作中で描かれた「恋愛要素」です。
今までの『ブルーピリオド』といえば、美術への情熱や泥臭い努力、ヒリヒリしたスポ根的な面白さがメインでしたが、19巻では珍しく等身大の大学生らしい恋愛模様が描かれていて新鮮な驚きがありました。
旅先という特別なシチュエーションも手伝ってか、これまでにない甘酸っぱさや、ちょっとした不穏さが入り混じった空気感が漂っています。読んでいて思わずニヤニヤしつつも、「え、そっち進むの!?」とハラハラが止まりませんでした。
美術という大きなテーマのなかに、こうした生々しい人間関係のドタバタが絡んでくることで、キャラクターたちがさらに立体的で魅力的に感じられます。この異色な空気感のギャップに、すっかり溺れてしまいました。

まとめ:新章コビケン編、これからの展開が楽しみすぎる!
『ブルーピリオド』19巻は、芸術が持つ歴史的な重みやロマンを深く掘り下げつつ、まさかの恋愛要素でエンタメとしても最高に引き込まれる、大満足のクオリティでした。
八虎たちがこの旅を経て、自分の作品や人間関係とどう向き合っていくのか。20巻の発売が今から待ちきれません!
次の20巻はついに橋田とアート旅行。旅行費は40万円!大学生にしてはかなり高額!どんな展開になるか楽しみである!


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